11CLIPでは京都や関西圏を中心に愛犬動画制作を行っています。愛犬動画は「愛犬の家族の思い出を”かたち”に残す」というコンセプトで制作を行っています。犬と家族の思い出はご家庭によってそれぞれ、今回は11CLIPを応援してくださっている方から、愛犬との思い出物語をお寄せいただきましたのでご紹介いたします。

 

さよならアロー

私が幼稚園の頃、仕事帰りの父が1匹の犬を連れて帰ってきました。白と黒の毛の小さな犬は人懐っこく私の手を舐め、跳ぶように駆け回っています。父によると、産まれて3ヶ月の雑種で、私が犬を飼いたがっていたこともあり、職場の人から貰ってきたそうです。その頃の私は電車が好きで、憧れていた特急レッドアローから、その子犬をアローと名付けました。

家の中を駆け回り、ふすまを破くやんちゃ者のアローも、日が経つにつれ体が大きくなってきます。家の中では飼えなくなり、庭に犬小屋を作って飼うことになりました。学校に行っている間はいつもアローがなにをしているか考えていましたが、アローは違うことを考えていたようです。ある日、学校から帰るとアローの姿がありません。リードを外して逃げたらしいという言葉を祖母から聞きました。近所を探しまわりましたが、姿はありません。しょんぼりと帰ってみると、そこには何食わぬ顔をしてアローが座っています。自由に遊べて満足していたのでしょう。

時は経ち、私は中学生になりました。アローは12歳。この頃になると部活も忙しくなり、アローの世話もあまりしなくなっていました。しかし、部活から帰るとアローは喜びながら飛び回り、帰ってきた私を出迎えてくれます。アローは外の生活で蚊にさされたせいなのか、皮膚病になり白と黒の綺麗な毛も抜けてしまっていました。辛そう、かわいそうという話を家族でしていましたが病院へ連れて行っても解決はしませんでした。いつものように部活から帰ってくるとアローの姿がありません。父が保健所に連れて行ったそうです。皮膚病で苦しそうだったから楽にしてあげようとのことでした。私はさみしくなり、そしてかまって上げられなかった日々を後悔しています。